技術書を買うときに考えてること。

技術書は結構高い。安い本でも1500円はするし、平均3000円、高いのだと10000円を越すものもしばしば。
だから、無駄遣いしないように下調べしたり、立ち読みしたりして購入することにしている。
それだけじゃなくて、自分が技術書を買うときに考えていることを少し。


まず、技術書は大別して4種類、いや3種類+αしかない。
1.チュートリアル
情報量は少なめ。難易度は易しい。
基本的にある技術に対して導入の手引きだとか、丁寧な説明が多く
その技術の概要をざーっと広く浅く伝えることを主とする。
敷居が低く、最初から最後まで物語のように読めるところが利点だが、
逆にいえばその本が紹介している方法から少しずれたりすると
それなりの実力がなければ技術の理解に混乱を招いたりする可能性がある。
情報が偏りがちになる可能性もあるので、技術の導入方法の一つとして考える。
語学のリーダーの教科書に当たるものか。


2.仕様書/ガイド
情報量は多め。難易度は高い。
その技術がもつ厳密な定義だとか仕様だとか技術体系をまとめてある書籍。
私見だが、オライリーの本にこれが多いのではないかと思う。
情報量としては多く、全体を読んでリンクする情報もあり、
何度も何度も繰り返し読むことが求められる。
なのでじっくりと時間をかけて読む書籍といえる。
語学のグラマーの教科書にあたるもの。


3.リファレンス
情報量は最大。難易度は普通。
いわゆる「辞書」。なのでその技術における基本的な用語や使い方さえ知っていれば、
だいたい使うことはできる。
辞書なので困ったときに引いて使うもの。最初から最後まで読むものではない。
語学では辞書そのもの。


+α.雑誌
情報の差分。技術書とはちょっと毛色が違うのでαにしている。
基本的には最新の情報が多く、ある程度の技術を持った人であれば充分理解できるはず。
逆に全然知識がない場合は記事を読んでも言葉が通じないことが多いので、
しばらく買いつづけて言葉に慣れるか、基礎的な本で学習するかをしなければいけない。
技術のトレンドを知ったり、定期的な情報入手に使用する。


と、こんなところ。
完全に以上のカテゴリに分類できるってわけじゃなくて、
もちろん、「チュートリアル+リファレンス」とか「仕様書よりのチュートリアル」とか
組み合わせがあるわけですけど、こう考えたほうが考えやすいかと。
自分でこんな感じで定義してるんだけど、技術で困って本を買う場合は、
とりあえずこれらを踏まえた上で

  • 自分がどういうタイプの本を探しているのか?→1,2.3.のどれ?
  • 自分のその技術に対する現在の知識は?→本の難易度は?
  • 必要になりそうな情報の範囲はどの程度か?→概要をしりたいのか、各論を知りたいのか。

を考えるようにしてる。自分が求めてるものをより明確にするためというか。
で、自分が買う場合の目安としては、

  • リファレンスでないものは厚すぎないもの。厚いと持ち歩きに不便だし、読むのに長続きしない(^_^;)
  • 内容が難しすぎないもの。最初のほうを読んでみて全然わからなかったら続かないし全部は理解できない。
  • ネットで「良書」などの評価を受けているもの。人のいろんな意見も見てみる。

と、いったところですかね。あたりまえといえばあたりまえなんですが。
まあいろんな意見はあると思うけど、自分が勝手に考えてることなので。参考までに。